- 秋田県湯沢市稲庭町にある「稲庭うどん小川」。伝統製法を守りながら、熟練された職人が季節毎の温度・湿度に合わせて、生地と常に対話をしつつ、四日間かけて一本一本丁寧に紡いでいます。
先代から受け継ぐ精神と製法はそのままに。
自然との対話に長けた、品質勝負の仕事人。先代から受け継ぐ精神と製法はそのままに。
自然との対話に長けた、品質勝負の仕事人。小川の稲庭うどん
作り手 株式会社稲庭うどん小川 小川 博和さん
生産地 秋田県一本一本手塩にかけて、
美味しさを作り込む。「“東の横綱”や“日本三大うどん”と称される稲庭うどんですが、実は明確な基準があるわけではありません」と話すのは、うどん作りの現場に立ち続ける代表取締役の小川さん。稲庭うどんはメーカーによって材料も工程も形状も異なるため、当然のことながら味もコシも似て非なるもの。なんでも稲庭育ちのスタッフは、皆“利き稲庭うどん”ができるとか。そんな「小川の稲庭うどん」が軸としているのは、昔ながらの手作り製法です。
熟成と手延べを4日間繰り返すことで、丸く大きな生地の塊は、徐々に細くコシのある一本のうどんへと姿を変えていきます。空気を包み込むよう手練りされた生地を、二昼夜かけ熟成することで、細麺ながらもしなやかなコシを生む筒状の気泡が出現します。これらは全て手作業だからこそ、お客様がいつ出会っても同じ味わいが楽しめるよう、一定の品質を保つことが重要に。ロット毎に担当者のネームカードを付けることが、品質管理にもスタッフのやりがいにも繋がっています。
「うどんは生き物と同じで、日々変化します。それを感じ取ることが自分たちの励み」と小川さんが話すように、生地の状態や熟成具合は、その日の気温や湿度に大きく左右されます。そのため生地の仕込みは、早朝4時の温度管理から始まります。「うどんが完成する4日後の気候を読む必要があるため、寒暖差が激しい季節ほど難しくも面白い」と、小川さん。生地の状態が日々変化するため、今まで蓄積されたデータを元に室温や塩分濃度などを毎朝設定しますが、これは小川さんと工場長のみぞ知る企業秘密です。
ここ一番の手土産に相応しい、
杉箱入り国産小麦粉の稲庭うどん。創業1982年、稲庭うどんメーカーとしては後発にあたる「小川の稲庭うどん」。先代小川信夫さんの娘さんであり、小川さんの奥様でもある選子さんは、「創業当時は様々な種類の小麦粉で作った父のうどんを家族で試食することが日課で…。大人になった今だからこそわかりますが、創業したからには稲庭で一番のうどんを作るという堅い志があったのでしょう」と、当時のことを笑顔で語ります。
そのような執念ともいえる地道な努力によって選ばれたのが、独自の割合でブレンドされたアメリカ産とカナダ産の小麦粉。塩は瀬戸内の海水塩を一昼夜寝かせたものを使用し、水はミネラル豊富な稲庭町の地下水を使うなど、シンプルな素材だからこそ徹底的にこだわり、油や添加物は一切使用していません。
また、つゆがしっかり乗るよう“つぶし”の作業で麺に角を立て、しなやかなコシとなめらかな舌ざわりを両立させるための熟成にも妥協はしません。製造スタッフは皆、熟成を経た翌日の生地を心待ちにしていますが、これは「完成はなく、毎日が勉強だ」という先代の理念が受け継がれている証。より一層成長していくために衛生管理と品質管理を徹底し、農林水産省が制定した「手延べ干しめん特定JAS」の認定工場を全国第一号で取得しました。社員一人ひとりが、責任感と向上心を持って日々うどんと向き合う小川の稲庭うどん。小川さんは「熱意ある作り手から生まれる小川の稲庭うどんは本物だ」と自負しています。
そんなこだわりある一品に、国産小麦粉100%というこだわりをさらにプラスした「NIPPON HYACCA ニッポンのスグレモノ」謹製の「小川の稲庭うどん」。従来のコシや喉越しそのままに、国産小麦ならではの風味としっとりとした食感が感じられる特別な逸品です。
秋田杉の美しい木箱に納められた日本百貨店限定パッケージは、大切な方への贈り物として、老若男女問わず喜ばれること間違いなしです。
スタッフのひとこと言わせて!
スタッフのひとこと言わせて!
原材料は小麦粉、地元秋田栗駒山系・大森山の湧水と瀬戸内の海水塩のみ。職人の手作りで時間をかけて熟成させることで麺の内部に気泡が出来、独特のコシを生みますが、これが「本物の証・手作り稲庭うどんの証明」となります!